Arch Linux - xfceデスクトップ環境のインストール

前提:
Arch LinuxのCUI環境がインストールされていること。
まだやってない人はこちらをどうぞ。
Arch Linux - デスクトップPCにインストール

ビデオドライバーをインストール

汎用ビデオドライバーのインストール。


$ sudo pacman -S xf86-video-fbdev xf86-video-vesa

PCについているグラフィックボードを調べる。


$ lspci | grep VGA

調べた結果、下記のグラフィックボードであれば専用ドライバーもインストールしておく。これは汎用ドライバーよりも優先して使われる。


Intel
$ sudo pacman -S xf86-video-intel

NVIDIA
$ sudo pacman -S nvidia nvidia-utils

AMD HD77xx以降〜(GCN)
$ sudo pacman -S xf86-video-amdgpu

AMD/ATI 〜HD76xx以前(TeraScale)
$ sudo  pacman -S xf86-video-ati

Xserverのインストール

Xserver+関連パッケージをまとめてインストール。


$ sudo pacman -S xorg-server xorg-apps xorg-xinit xorg-twm xorg-xclock xterm mesa

xserverを起動して動作確認。


$ startx

ターミナルウィンドウが表示されて、カーソルをマウスで動かすことができれば成功。exitを入力してインストールを続行。

ArchLinux_startxで起動テスト

キーボード設定

10-keyboard.conf ファイルを作成して日本語キーボードを設定。


$ cd /etc/X11/xorg.conf.d/

$ sudo vim 10-keyboard.conf
10-keyboard.conf

Section "InputClass"
    Identifier "Keyboard Defaults"
    MatchIsKeyboard "yes"
    Option "XkbLayout" "jp"
EndSection

※パスに大文字の「X」が含まれているので注意。cdしてからファイル編集しているのはミス防止のため。

Xfceのセットアップ

xfceのインストール。


$ sudo pacman -S xfce4

xfceを起動。


$ startxfce4

ここからは先はGUI環境でセットアップ。

xfce4の起動画面

xfceのターミナルを立ち上げて、ディスプレイマネージャーをインストール。


$ sudo pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter

$ sudo systemctl enable lightdm

これでXsystemが自動起動してログイン画面が表示されるようになった。再起動して確認。


$ sudo reboot

日本語環境

日本語フォントをインストール

とりあえず日本語が表示できるようにNotoフォントを入れておく。


$ sudo pacman -S noto-fonts-cjk

日本語ロケールを生成

日本語ロケールを生成。


$ sudo locale-gen

ロケール設定ファイルを開いて、LANG=en_US.UTF-8を削除、かわりにLANG=ja_JP.UTF-8 を設定。


$ sudo vim /etc/locale.conf
locale.conf

LANG=ja_JP.UTF-8

日本語入力の設定

fcitx-mozcのインストール


$ sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-im fcitx-configtool

.xprofileの設定


$ vim ~/.xprofile
.xprofile

export DefaultImModule=fcitx
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx

再起動してここまでの設定を反映。日本語が表示されるようになる。


$ sudo reboot

fcitxの設定

アプリケーション > 設定 > fcitx設定 で設定画面を開いて、左下の + − ボタンで変更。

キーボード - 日本語
Mozc

fcitx設定画面

右にある「全体の設定」タブを開くと、日本語入力のオンオフのキーなども設定できるので、併せて変更しておくとよい。

fcitx-全体の設定

xfceの基本セットアップはこれで完了。

xfceデスクトップの機能拡張

xfce4-goodies。デスクトップ環境でよく使うツールやプラグインをまとめてインストール。

xfce4-goodies

$ sudo pacman -S xfce4-goodies

xfce4-goodiesでインストールされるパッケージは Arch Linux公式サイト で確認できる。ここから必要なものだけ入れていくのもいい。

壁紙の変更

Nitrogen とかツールは使わずに、pacmanで落とした壁紙をxfceで設定する方法。

communityリポジトリにある archlinux-wallpaper をインストール。
$ sudo pacman -S archlinux-wallpaper

アプリケーション → 設定 → デスクトップ → 背景タブ を開く。

「フォルダー」のプルダウンから「その他」を選んで、archlinux-wallpaper がインストールされたディレクトリを選択。

archlinux-wallpaper

/usr/share/backgrounds/archlinux/

archlinux-wallpaper の壁紙が表示されるので、お好みで選択。

xfce4_壁紙を選択

壁紙の設定完了。

xfce4_archlinux-wallpaperを壁紙に設定

ダークテーマに変更

アプリケーション → 設定 → 外観 → スタイルタブ を開いて、「Adwaita-dark」を選択。

xfce4_スタイルをアドワイチャダークに変更

ウィンドウマネージャーのスタイル変更

アプリケーション → 設定 → ウィンドウマネージャー → スタイルタブ

いろいろあるのでお好みで。

xfce4_ウィンドウマネージャーのスタイル変更

フォントの調整

デフォルトのフォント設定のままだと、ターミナルの文字間隔が広くて見にくい。

Monospaceだとフォント表示がおかしい

そこで等幅フォントを見やすいフォントに変更。ついでに日本語フォントも好みのものに変更しておく。

アプリケーション → 設定 → 外観 → フォント


デフォルトフォント             Noto Sans CJK JP 10
デフォルトMonospaceフォント    Source Code Pro Regular 10

これでターミナルの等幅フォントも見やすくなった。

ターミナルをSource Code Proで表示

ホームディレクトリ内のディレクトリを英語表記に変更

ホームディレクトリ内のディレクトリが日本語表記だとコマンドで扱いにくいので、英語表記に変更。

xdg-user-dirs-gtkをインストールして、英語でディレクトリを生成。

xdg-user-dirs-gtk

$ sudo pacman -S xdg-user-dirs-gtk
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

これでホームディレクトリ内の日本語ディレクトリが英語表記に変更されるはずだが、何度か日本語ディレクトリがそのまま残ってしまったことがある。もしそうなったら手作業で日本語ディククトリの中身を英語ディレクトリへ複製して、不要になった日本語ディレクトリを削除する必要がある。

パネルの日時を見やすく表示

デフォルトだと「曜日 日 月 時刻」の並び順になっていてわかりにくい。

xfce4_デフォルトでパネルに表示される日時

なので、「月 日(曜日)時刻」に変更。

パネルの時計を右クリック → プロパティ を開いて、時計のオプション-表示形式 のプルダウンから「カスタム」を選択してこれを設定


%B%d日(%a)  %H:%M

これで日時表示が見やすくなる。

xfce4_パネルに表示される日時を M月D日(曜日)H:M 形式に変更

スクリーンセーバーの設定

アプリケーション → 設定 → Screensaver → Screensaverタブ で設定。

xfce4_スクリーンセーバーの設定

画面ロックの設定

アプリケーション → 設定 → Screensaver → Lock Screenタブ で設定。

xfce4_画面ロックの設定

ウィンドウの左寄せや最大化などをショートカットキーで操作

デフォルだと使いにくいショートカットだったり、キーが設定されてなかったりするので、使いやすいように変更。

アプリケーション → 設定 → ウィンドウマネージャー → キーボードタブ

自分の場合はこんな設定。参考までに。


ウィンドウを最大化            Ctrl + Super + M
ウィンドウを隠す              Ctrl + M

ウィンドウ画面上にタイル表示    Ctrl + Super + Up
ウィンドウ画面下にタイル表示    Ctrl + Super + Down
ウィンドウ画面左にタイル表示    Ctrl + Super + Left
ウィンドウ画面右にタイル表示    Ctrl + Super + Right

ゴミ箱

gvfsをインストール。

gvfs

$ sudo pacman -S gvfs

再ログインするとゴミ箱が現れる。

デスクトップアイコンの表示を調整

アプリケーション → 設定 → デスクトップ

デスクトップに表示するアイコンとフォントを見やすい大きさに調整。
ついでに、「デフォルトアイコン」欄で要らないアイコンは非表示にしておくとよい。

xfce4_デスクトップアイコンの設定

ファイル圧縮・解凍ツール

zipファイルを圧縮・解凍するために、zip・unzipをインストール。

zip/unzip

$ sudo pacman -S zip unzip

GUIでも圧縮・解凍するために、xarchiverをインストール。

xarchiver

$ sudo pacman -S xarchiver

xfceの基本セットアップはこれで完了。